こんにちは、PR BASE不動産市場調査部です♪
東日本REINSサマリーレポート2023年8月分が更新されました!
では早速レポートを見ていきましょう!
まずは、今月のトピックスから。
昨今は「資材高騰」「人件費高騰」「2024年問題」「不動産価格の高騰」と購入検討者からすると頭の痛いニュースが続いています。
ウッドショックがあったことから木造住宅のコストがいち早く上昇しましたが、それ以外の建設コストも徐々に上昇してきています。
もしかすると、数年後『2023年まで不動産価格はまだ安かったなぁ』などと言われる日が来るかもしれないですね。
≪参考記事≫
まずは、≪2023年8月度REINSサマリーレポートの感想≫から
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【重要指標】
▼中古マンション(一都三県)
・成約件数 :2,367件 (前年同月比 +0.9%)↑
・成約㎡単価 :74.08万円( 〃 +10.1%)↑
・在庫 :45,961件 ( 〃 +19.9%)↑
・新規登録件数:14,701件 ( 〃 +14.9%)↑
▼中古戸建(一都三県)
・成約件数 :873件 (前年同月比 -4.6%)↓
・成約価格 :3,725万円( 〃 -1.4%)↓
・在庫 :18,279件 ( 〃 +36.7%)↑
・新規登録件数:4,901件 ( 〃 +28.2%)↑
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中古マンションにおいて前年比で成約件数は3ヶ月連続に対前年同月でプラス、成約㎡単価上昇(前年比+10.1%)、在庫件数も増加(前年比+19.9%)となりました。
スライド5の通りこの7年間ではコロナ中の2020年、2021年を除く例年並みの成約数だといえます。
また、スライド12を見ても分かる通り、1都3県全体では成約価格が売出価格を逆転しており、売出価格が下落・成約価格が上昇しています。
これは、成約件数が他期間と比較し成約件数が少ない8月は1物件の成約が与える全体への影響が大きいので、
価格の高い東京、とりわけ都心エリアが好調で高い物件が売れており、その他エリアは郊外を中心に価格が上げ止まり(下落が始まり)売出も弱気になっている影響だと言えそうです。
選ばれるエリアとそれ以外の差がより如実になっています。平均で語るとこの辺りがわかりにくくなるので注意が必要です。
先月に引き続き、在庫に関しては相変わらず増加が続いています。
在庫が継続して積み上がってきている印象ですので、エンドユーザーにとっては選択肢が増えて以前に比べて住み替えの条件が良くなってきたように感じます。
※数字関係はREINS参照の為事実ですが。予想はPR BASE不動産調査部の予測ですのでご自身の解釈と比較してみてください。
成約件数は対前年プラス0.9%、成約㎡は単価対前年プラス10.1%になりました。
首都圏における中古マンション成約件数は3ヶ月連続でに前年同月を上回りました。
成約数に関してはエリアによって違いがありますが、対前年成約単価に関しては全エリアで上昇しています。
こちらは過去6年の成約件数推移になります。
コロナ期間中の2020年、2021年を除くと例年と比較して微増といったところです。
中古マンション成約件数は下記の通りです。
中古マンション㎡単価は下記の通りです。
続いて、在庫件数と成約価格です。
前月同様、都心3区(千代田、中央、港)】対前年在庫増加、成約単価下落。対前月では在庫減少、単価上昇となっております。
このエリアは日経平均株価等の経済状況が反映されやすいエリアになります。
最近は海外からのマネーが入ってきているとよく聞くので他国と比べて割安である日本の都心物件はまだ上昇する可能性が高いですね。
相変わらずの強さです。
こちらは首都圏全体です。
対前年在庫増加、成約単価上昇。対前月でも在庫減少、単価上昇。となっています。
先月同様にはなりますが、郊外になればなるほど価格の上限が厳しく、下落トレンドになっていると聞いています。
とはいえ、ここに現れる数字は都心の高価格物件も含まれているので下落している(売れない)物件の価格は分かりません。
平均ばかり見ていると見誤るので注意が必要です。
相変わらずではありますが、既に郊外はだいぶ厳しくなっていますので、売却するなら早い方がいいかもしれません。
こちらも前月同様ではありますが、エリア別の在庫件数は、対前月で見ると全エリアで在庫が増加しております。
完全にコロナ前の水準と同数程度まで物件在庫が増加しています。
最後に、売出価格と成約価格です。こちらも傾向は前月と同じです。
都心3区(千代田、中央、港)で、は対前年売出単価上昇・成約上昇、対前月売出単価上昇、成約単価上昇。
現場の声にはなりますが特に2億超の超高額物件の動きが活発とのことでした。このエリアは今後もじわじわと上昇していくと予測しております。基本的に価格が下がる要因がありません。
首都圏全体で見ても、対前年成約下落・売出単価上昇、対前月売出・成約単価上昇です。
対前月は先月と逆の動きをしていますが変化は小さく、価格の頭打ち感を見て取ることができます。
珍しく、売出単価が成約単価を下回っているのが分かるかと思いますが、これは郊外物件の売出が増えているのに対し、成約は都心・駅近・大規模・タワーなどの高付加価値物件などが多いため、売出の平均に対して、成約の平均が上回ったのかと思います。
8月は成約件数が相対的に少ない月ですので、より好調エリアの状況が反映されやすく、都心の高価格物件が売れていることがよくわかる指標になっています。
平均を疑ってみることで、本質が見えてくると思いますので引き続き定点観測を行ってまいります。
以上、今月の月例速報Market Watch~REINSサマリーレポートから不動産市場を読む~でした。