こんにちは、PR BASE不動産市場調査部です♪
東日本REINSサマリーレポート2024年1月分が更新されました!
では早速レポートを見ていきましょう!
まずは、トピックスです。

土地・不動産に関する情報を地図上に分かりやすく表示する「土地・不動産情報ライブラリ」を構築を国土交通省が公表しています。
2024(令和6)年度の公開・運用開始に向けて、2023(令和5)年度は設計・開発等を実施しているので注目が集まっています。
現在散逸している「価格情報」と「防災」、「地形」、「都市計画」、「周辺施設」、「人口」の6つのカテゴリーのデータを一本化し利便性をもたらすとのことなので、業者もエンドユーザーも手間が削減できるシステムになることを望みます!
まずは、≪2024年1月度REINSサマリーレポートの感想≫から
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▼中古マンション(一都三県)
・成約件数 :2,711件 (前年同月比 +5.0%)↑
・成約㎡単価 :75.98万円( 〃 +11.2%)↑
・在庫 :47,449件 ( 〃 +8.6%)↑
・新規登録件数:16,526件 ( 〃 -0.4%)↓
▼中古戸建(一都三県)
・成約件数 :962件 (前年同月比 +1.7%)↑
・成約価格 :3,803万円( 〃 -0.6%)↓
・在庫 :20,654件 ( 〃 +35.0%)↑
・新規登録件数:5,972件 ( 〃 +25.2%)↑
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中古マンションにおいて成約件数は8ヶ月連続で対前年同月でプラス(前年比+5.0%)
成約㎡単価は45ヶ月連続で対前年同月でプラス(前年比+11.2%)
在庫件数は24か月連続で対前年同月でプラス(前年比+8.6%)となりました。
ここ最近のトレンドになりますが、
一都三県全体で全てが上昇しているのではなく、好調なエリアとそうでないエリアでの2極化が進んでいると考えられます。
スライド5の通り、直近7年間の同月と比較し成約件数は若干多い水準であることがわかります。
右上に記載した表の通り、東京(特に都心3区)が好調という状況で他3県は過去7年間の中では少ない水準であるとみて取れます!
スライド8から都心3区(千代田区、中央区、港区)は中期的に見て価格は上昇、在庫減少の傾向でしたが、今月は増加に変わりました。
これは、皆さまもお分かりかとは思いますが、晴海フラッグの即転売住戸の登録によるものだと考えていいかと思います。
※詳細はふじふじ太さんの『2024年1月迄の湾岸エリア最新市況分析レポート』に詳細が記載されていますので確認ください。
リンク:https://fj-realty.co.jp/column/1008

成約件数は対前年プラス3.7%、成約㎡単価は対前年プラス5.0%になりました。
首都圏における中古マンション成約件数は8ヶ月連続でに前年同月を上回りました。

こちらは過去6年と比較した成約件数推移になります。
成約件数は直近6年の同月と比較し成約件数は若干多いことがわかります。
右上に記載した表(今回から表に都心3区の成約件数を追記しています)の通り、東京(特に都心3区)が好調という状況で他3県は過去6年間の中では少ない水準であるとみて取れます!
中古マンション成約件数は下記の通りです。

中古マンション㎡単価は下記の通りです。

続いて、在庫件数と成約価格です。
前月同様、都心3区(千代田、中央、港)】対前年在庫減少、成約単価上昇。対前月では在庫増加、単価上昇となっております。
このエリアは経済状況が成単価に反映されやすいエリアでもあり、現在はかなり高値で取引されています。
今月のトピックは先述した通り在庫の増加です。
ふじふじ太さんの湾岸アナリティクス(https://fj-realty.co.jp/analytics)によると即転売の晴海フラッグやパークタワー勝どき、かなりの高値で動いているドゥトゥールが在庫を引き上げているとのことです。
該当エリアで、需要と供給のどちらが勝るか、今後の見どころだと思っています!

こちらは首都圏全体です。
対前年在庫増加、成約単価上昇。対前月では在庫減少、単価横ばい。となっています。
先月同様にはなりますが、郊外になればなるほど価格の上限が厳しく、下落トレンドになっていると聞いています。
とはいえ、ここに現れる数字は都心の高価格物件も含まれているので下落している(売れない)物件の価格は分かりません。
平均ばかり見ていると見誤るので注意が必要です。在庫も増加傾向にあります。

こちらも前月同様ではありますが、エリア別の在庫件数は、1都3県ではにコロナ前の水準同等まで物件在庫が増加しています。
郊外価格上昇の勢いが劣っていることから
こうしたエリアの購入者層の収入などの購買力に対して、中古マンション価格が上限に近付いてきたことがその理由だと考えられます。

最後に、売出価格と成約価格です。こちらも傾向は前月と同じです。
都心3区(千代田、中央、港)で、は対前年売出単価上昇・成約上昇、対前月売出単価下落、成約単価上昇。
まだまだ、上り調子なこのエリアは今後もじわじわと上昇していくと予測しております。基本的に価格が下がる要因がありません。 株価が反映されやすいエリアなので日経平均株価の上昇もこのエリアの価格を押し上げる要因になりそうです。

首都圏全体で見ても、対前年売出単価下落・成約単価上昇、対前月売出下落・成約単価上昇です。
価格の頭打ち感を見て取ることができます。
毎度、同じ表現にはなりますが、成約が売出を超えているということは単価の高い物件が売れて安い物件の在庫が増加し売れていないともとれます。
つまり、立地等の条件がいい都心の物件を中心に、単価の高い物件が好調でそれ以外が売れにくいと考えられます。
ここでも結論としては、1都3県全体で見たら頭打ち、いいエリアでは上昇、それ以外は下落になる、2極化が進行すると思います。

以上、今月の月例速報Market Watch~REINSサマリーレポートから不動産市場を読む~でした。