一人のお客様の為に始まったApartment Labo.の内見動画への挑戦

  1. キーマンインタビュー

本日はYouTubeのチャンネル登録者数が3.8万人を突破(2021.5時点)した不動産内見YouTubeのアパートメントラボ – Apartment Labo.(以下:アパラボ)さんにお話を伺いました!※追記:2021年9月6日時点でチャンネル登録者数5.14万人

以前PR BASEにてご紹介させていただいたのをきっかけに、listory【リストーリー】のサイグサ様からご紹介いただき、今回のインタビューが実現しました!

不動産YouTubeを始めたきっかけ

― アパラボさん、本日はよろしくお願いいたします。HPの経歴等を拝見させていただきまた。2019年10月にYouTubeを始められていましたが、そのきっかけを教えて下さい。

 不動産の内見については、新型コロナウイルスが蔓延し始める前から、お客さんに直接現地に来てもらう事にそもそも疑問を感じていました。いわゆる不動産検索のポータルサイトは、写真は載っていても、もっと知りたい詳しい情報はあまり載ってないですよね。お客様からお問い合わせを受けた時に、もっと細部の情報を知りたいという方がいらっしゃったので、それを記録として残したいと思ったんです。

 不動産営業を賃貸・売買と両方やっていた時に、必ず現地に行って写真を撮って、物件のチェックをしていましたが、やはり情報の漏れがあったりしました。最初は360度カメラであらゆる角度から撮っていたのですが、画像が湾曲していたりと、もっと他に良い情報を提供できないかと考えていました。それなら動画を撮ってしまった方がいいのでは?と思い、動画を撮影しYouTubeにUPしてお客様に送り始めたのがきっかけです。

2019/10/26 アパートメントラボ – Apartment Labo.さん最初の動画

― きっかけはご自身のお客様に提案する為に撮られていたということですか?

そうです。

 やはり県外からいらっしゃるお客様は、「なかなか時間が取れない」、「忙しくて合間の15分しかない」という方もいらっしゃったので、それなら私が、物件をチェックしに行く時に撮影してしまえばいいのではないかと。それを思いついたのは、私が売買の営業で、物件へよく足を運んでいた時です。まだUPしていない動画も本当はたくさんあるんですよ。今はまだ150本位しかUP出来ていませんが。そうしているうちに、賃貸物件も動画にしてほしいとの依頼で賃貸の内見動画も始めました。賃貸は物件が1K〜2LDK位の物件が多く、広い売買物件よりも撮影に時間がかからなかったので、どんどんUPしていったら、いつの間にかバズっていました。

チャンネル登録者数増加の秘訣

― 先程、『いつの間にかバズった』という言葉もありましたが、きっかけとなった動画はございますか? 3.8万人以上(※インタビュー時点)も登録者がいらっしゃるのには何か秘訣が?

 当時は撮る時間と編集する時間を合わせて、2時間で1本を制作すると決めていました。空いている時間が2時間しかなかったというのもありますが、時間内で制作した動画を出す事を自分に課していました。

 伸びるきっかけとなった特定の動画があるというのではなく、他の理由があるのではないかと考えています。英語のテロップを付けてUPし始めた頃に増えはじめて…、その頃は必ず毎日更新していたという事もあって、きっとたまたまGoogleのアルゴリズムに引っかかったのではないかと思います。繁忙期に入る前に、見本になる賃貸物件をあらかじめたくさん撮っておいた事が功を奏したのか、毎日配信し始めたら、急に再生数が上がっていきました。

 だから、どの動画がきっかけになったということではなく、毎日配信した結果だと思います。

2021.5時点で120万再生を突破している最も再生数の多い動画

― 現在も、動画制作に2時間の制限を設けているのですか?

 今は設けていません。最近は物件の撮り方、編集の仕方について熟考するようになったので時間をかけています。

 現在、敷島住宅さんの戸建ての動画の取り扱いが増えてきているのですが、どこを見せたらいいか、どの順番で見せたらいいか、物件毎にターゲットを選定しているので、そのターゲットに合わせた文言や言い回しにとても気を使っています。不動産業界は特に分かりにくい言葉が多すぎますよね。ですので、小学生でも分かるようなフレーズに落とし込みたいと思っています。私の動画はオシャレさや面白さはないのですが『物件が見やすい』ということに、とにかく特化していますね。

直近での取り組みについて

― 確かにアパラボさんの動画見やすいですよね。直近で取り組んでいることはありますか?

 戸建て物件の反響って意外と現地の方が強かったりするんですよね。だから、その現地に私の作った動画のQRコードを貼っておけば、余計な内見で手間がかからないのでは?と、最近、敷島住宅さんにご提案させていただいていただきました。すぐにやってみます!とお返事をいただき、貼ってもらう事になりました。

 現場に人が在駐しなくても、物件の内部は動画で見る事ができるので、余計な接触がなく、コロナ対策にもなるし、結局はお客様にとってもいい事だと思うんです。そして現場にその物件の内見動画のQRコードが用意されていたら、丁寧な会社だというイメージも付くと思います。不動産会社は、無理矢理来店させて囲い込んでなかなか帰さないというイメージもまだあると思うので、お客様の為にQRコードをどんどん載せて、自由に見てもらい、気に入ったら連絡をもらうという形になれば、企業の好感度も上がるし、いい取り組みかなと勝手に思っています。

敷島住宅様へのご提案内容が分かるアパラボさんのBlog

 近隣の戸建てに興味があっても、営業の方が待ち構えている物件に訪問したり、自分で問い合わせて中を見せてもらう事は、結構ハードルが高いケースもありますよね。自由に内見動画が見られて、気に入れば問い合わせが出来るような循環を作れたらすごくいいだろうな!と思いました。

 多分そのような循環は、これから普通になっていくと思います。私は海外の動画を参考にする事が多くて、日本の内見動画はあまり見ないんです。海外の内見動画はかっこいいんですよ。パリッとしたスーツを着た人が案内していたり…。最終的にはそういうのを作りたいと思っています。

今後の展開について

― 今後の展開についてはいかがでしょうか。

 今は不動産検索において、ポータルサイトを使う事が当たり前になっていますが、近い将来に動画やSNSを使う事が当たり前になる時代がくると予想しています。そうなると、各社で登録者数や再生数を増やすのは相当大変になってくると思います。ですので、私の方ではその時までに、ある程度の登録者数と再生数を獲得しているチャンネルになっていれば、不動産事業者の集客支援が出来るのではないか、と思っています。

― 現在のポータルサイトに代わり、YouTubeチャンネル一つ一つがポータル化していくようになってくるということですね。

 はい。なので、現時点ではYouTubeチャンネルやSNSでのポジション取りが大事だと思っています。今後の展望としては、ポジションを取る事が一つの目標ですね。今はゆっくりボイスを使ったYou Tubeチャンネルが本当に増えていますよね。よし!いいぞ!と思っています。ボイス付きのチャンネルが増えた方が、私のチャンネルが逆に目立つかなと。

 常に私は市場とのギャップを意識していて、つい最近までサムネイルに文字を何も入れていませんでした。ほとんどのチャンネルが、サムネイルにたくさん文字を入れて、情報を詰めていたので、私はあえて消したんです。それで一覧になった時に、逆に目立つようになりました。サムネイルの工夫の仕方は市場を見て、例えば赤色を使うサムネが増えてきたら緑色を使うとか、常に市場とは逆を行く戦法を使って生き残ってきましたね。

― 確かに、増えれば増えるほど差別化戦略は難しくなってきますよね。

私は、YouTubeというのはそのチャンネルの個性で伸びるのではないかと思っています。『アパートメントラボ – Apartment Labo.』のチャンネルは、オシャレさとか音声などの個性が無いので、個性を見せるためのセカンドチャンネルとして、『スナックあぱらぼ』というチャンネルも開設しています。価値があるのかどうかわからない配信ばかりですが、そこで個性を見せつつ、メインチャンネルの視聴者をコアファンにしたいなと。やってみたら、コメントが増えたり、メインチャンネルの伸びにも繋がりました。

また、Voicy(ボイシー)という音声メディアを使って、もっと専門的な話をしていこうと考えています。誰でも簡単に開設できるわけではなく、審査が必要なメディアです。YouTubeの方は不動産をよく知らない人たち向けの入り口として、そこからもっと詳しく知りたい方にはブログやボイシーで聞いてもらいたいと思っています。

― なるほど。You Tubeを入り口として広げていくんですね!実際にアパラボさんにお問い合わせって来たりするのでしょうか?

 YouTube・Instagram・Twitterとやっているので、結構お問い合わせ頂くことはあります。私自身は仲介業をやっていないので現時点ではお断りすることもございます。ただ、もし仲介業をしていて、不動産検索のポータルサイト等を使っていたらと思ったら、結構費用がかかる反響数だなぁと思うこともあり…。ポータルサイトを介さずに、単純に『YouTubeと賃貸仲介だけ』という組み合わせでも、お客様を十分に獲得できるのではないかと考えています。

 多分、私と取引のある会社さんは、そこに既に気付き始めているんだと思います。取引会社さんの、お客様の流入等のデータを見せてもらいましたが、動画からの反響は好調だなと思いました。でもそれは、『いち早く』、『最初に』取り入れているからこそであって、周りがやり始めたらもう遅く、手遅れになってしまいます。ですので、何事も早く導入することが先行者利益に繋がると思っています。

 最後に、今後の目標について教えて下さい!

 事業の展開の仕方として、特定のエリアの業者さんとタッグを組んで、そのエリア内の物件は動画で見られるという風にしたいと思っています。

 現地に直接物件を見に行かなくても、動画で全て見られるというエリアを一つ作って、データを取りたいです。そのデータを持って大きな企業さんへ、動画によって手間をかけずに契約できることを提案することが当面の目標です。協力してくれる企業さんはぜひTwitterやBlogから連絡ください!


アパラボさん、本日はありがとうございました!内見動画をスタートしたきっかけは”一人のお客様の課題解決のために”というのは物凄く印象に残りました。一人のお客様を大事にし、遠方や時間を取ることの出来ない方の為に始めたYouTube。そして今もその思いを持ち続けており、本当に今後の展開が楽しみです。今後のご活躍も期待しております!



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