≪2023年9月度≫月例速報Market Watch~REINSサマリーレポートから不動産市場を読む~

  1. 調査

こんにちは、PR BASE不動産市場調査部です♪

東日本REINSサマリーレポート2023年9月分が更新されました!

では早速レポートを見ていきましょう!

まずは、今月のトピックスから。

新しい「建築物の省エネ性能表示制度」が始まります。

省エネ性能が高い住宅・建築物の供給促進の目的で、 販売・賃貸事業者が建築物の省エネ性能を広告等への表示が努力義務となります。

2024年4月から不動産ポータルサイトでも省エネ性能の表示を開始し、消費者等が建築物を購入・賃借する際に、省エネ性能の把握や比較ができるようになります。

高性能な住宅が普及しやすくなる一方で、低性能な住宅の需要が 低下する可能性が高いことも念頭におき選択をするほうがいいと思います。

まずは、≪2023年9月度REINSサマリーレポートの感想≫から

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【重要指標】

▼中古マンション(一都三県)
・成約件数   :3,191件  (前年同月比  +6.7%)↑
・成約㎡単価  :72.44万円(  〃         +4.8%)↑
・在庫       :46,291件 (  〃       +17.9%)↑
・新規登録件数:17,006件 (  〃         +9.6%)↑  

▼中古戸建(一都三県)
・成約件数   :1,099件  (前年同月比  -2.2%)↓
・成約価格   :3,924万円(  〃       +2.2%)↑
・在庫      :18,975件 (  〃       +36.7%)↑
・新規登録件数:5,944件  (  〃      +28.5%)↑  

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中古マンションにおいて成約件数は4ヶ月連続で対前年同月でプラス、成約㎡単価上昇(前年比+4.8%)、在庫件数も増加(前年比+17.9%)となりました。

スライド4の左下地図からもわかるように東京・横浜・川崎などのエリアの調子がいいとみて取れます。

スライド5の通り対前年では大きくプラスとなった成約件数ですが、この7年間で見ると例年並みか若干少ないの成約数です。

スライド5に右上に今回追記した表ですが、見てわかる通り東京都だけがこの7年間でも2番目(他は不調)の成約件数になっています。

さらに、スライド10からも在庫の減少は都心3区・東京だけで起きています。

その他エリアでは在庫が継続して積み上がってきているので、エンドユーザーが単価が高くても利便性を意識しているのだと感じます。

価格の高い東京、とりわけ都心に近いエリアが好調で高い物件が売れており、スライド9のように成約価格が伸び続けています。

先月と同様に、選ばれるエリアとそれ以外の差がより如実に表れています。平均で語るとこの辺りがわかりにくくなるので注意が必要です。

※数字関係はREINS参照の為事実ですが。予想はPR BASE不動産調査部の予測ですのでご自身の解釈と比較してみてください。


成約件数は対前年プラス6.7%、成約㎡は単価対前年プラス4.8%になりました。

首都圏における中古マンション成約件数は4ヶ月連続でに前年同月を上回りました。

成約数・成約単価ともに東京では好調です。


こちらは過去6年の成約件数推移になります。

成約件数はコロナ前と比較し微減となっています。


中古マンション成約件数は下記の通りです。


中古マンション㎡単価は下記の通りです。


続いて、在庫件数と成約価格です。

前月同様、都心3区(千代田、中央、港)】対前年在庫減少、成約単価下落。対前月では在庫減少、単価下落となっております。

このエリアは日経平均株価等の経済状況が反映されやすいエリアになります。 単価は下落していますが、在庫の減少が目立つようになってきました。相変わらずの強さです。


こちらは首都圏全体です。

対前年在庫増加、成約単価上昇。対前月でも在庫増加、単価上昇。となっています。

先月同様にはなりますが、郊外になればなるほど価格の上限が厳しく、下落トレンドになっていると聞いています。

とはいえ、ここに現れる数字は都心の高価格物件も含まれているので下落している(売れない)物件の価格は分かりません。

平均ばかり見ていると見誤るので注意が必要です。在庫も増加傾向にあります。

相変わらずではありますが、既に郊外はだいぶ厳しくなっていますので、売却するなら早い方がいいかもしれません。


こちらも前月同様ではありますが、エリア別の在庫件数は、対前月で見ると全エリアで在庫が増加し、1都3県ではにコロナ前の水準と同数程度まで物件在庫が増加しています。

しかし、この半年で見ると、東京および都心3区の在庫だけが減少しているので在庫も2極化になりつつあります。


最後に、売出価格と成約価格です。こちらも傾向は前月と同じです。

都心3区(千代田、中央、港)で、は対前年売出単価上昇・成約下落、対前月売出単価上昇、成約単価下落。

現場の声にはなりますが特に2億超の超高額物件の動きが活発とのことでした。このエリアは今後もじわじわと上昇していくと予測しております。基本的に価格が下がる要因がありません。

成約数自体が多いわけではないので単月だけで見ると見誤りますので中長期的にみていく必要があります。


首都圏全体で見ても、対前年成約上昇・売出単価上昇、対前月売出・成約単価下落です。

対前月は先月と逆の動きをしていますが変化は小さく、価格の頭打ち感を見て取ることができます。

今後も、1都3県全体で見たら頭打ち、いいエリアでは上昇、それ以外は下落になる、2極化が進行すると思います。

以上、今月の月例速報Market Watch~REINSサマリーレポートから不動産市場を読む~でした。

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