【インタビュー】消防点検を劇的に効率化!スマテンが導く次世代の安全管理

  1. キーマンインタビュー

「建物の法令点検、ちゃんとできていますか?」──この問いに不安を感じる建物管理者の方も多いのではないでしょうか。そんな悩みを解決し、法令点検をスムーズかつ確実に行うためのサービスを提供するのが株式会社スマテンです。

今回は、建物設備の法令点検プラットフォーム事業を展開する株式会社スマテンの代表取締役である都築啓一さんにインタビューし、サービスの誕生背景から、建物管理者や点検者にとってのメリット、さらには未来のビジョンまで、詳しくお話を伺いました。

年間12,000件以上の点検実績を誇るスマテンが目指す未来とは?その全貌に迫ります。

― 都築さん、本日はよろしくお願いいたします。まずは「スマテン」とはどのようなサービスか、サービス概要を教えてください。

私たちは「消防点検未実施のない世界を創る」ことをミッションに掲げ、法令点検のプラットフォームサービスを提供しています。建物には建築基準に基づき法令点検の実施・報告が義務付けられていますが、万が一点検を未実施だった場合、災害を抑制できない可能性があります。スマテンは、消防業界では初のWeb管理システム(スマテンBASE、スマテンUP)を開発し、建物を包括的に管理できるよう、法令点検を軸に総合管理が可能なプロダクトを提供しています。

― 「スマテン」はどのような経緯で生まれたのでしょうか? その誕生背景や、どのような課題に応えるために開発されたのか、詳しく教えてください。

大学在学中に19歳で飲食店を立ち上げて、その飲食店の経営をしている時に東日本大震災が発生し、復興支援のボランティアとして福島県いわき市という、震災後に火災が発生した地域に伺いました。震災直後ですから消火活動が難航し、多くの家屋が焼失していました。その現実を見て奮い立ち、事業として社会貢献したいと強く思うようになりました。その後、防災事業として消防設備会社を立ち上げ、現在の法令点検アプリ開発に繋がっていきました。

― 震災の経験が「スマテン」誕生のきっかけになったのですね。背景を知ると、スマテンが掲げるビジョンの重みがより理解できる気がします。では、次に「スマテン」を利用することで、建物管理者や点検者にはどのようなメリットがあるのか教えていただけますか?

弊社には建物管理者様向けWEBツール「スマテンBASE」と点検者様向けアプリ「スマテンUP」という2つのサービスがあります。
建物管理者様用のWEBツール、「スマテンBASE」は面倒であった消防点検の手間をWeb上で完結することができるようになり、消防点検のコスト最適化や手続きの簡略を実現できます。
例えば、複数の店舗を経営している企業様が「スマテンBASE」を使えば、どの店舗でどのような案件を行っているか、点検結果の報告書も全てを簡単に把握できるようになります。また、点検者様用のアプリ「スマテンUP」では、アプリを使用しながら点検を行うことで点検終了と同時に報告書が自動作成されます。その結果、今まで成されなかった消防業界における現場効率化を図ることができ、点検報告率の向上に繋がるメリットもあります。

― 「スマテンBASE」と「スマテンUP」を利用する上で、特に人気のある機能やユーザーから評価されている点について教えていただけますか?

スマテンBASE」では今まで煩雑になっていた消防点検の管理がWEBツール内で簡単に管理できるようになったことが特に評価いただいております。例えば消防点検をご自身で業者に依頼すると、点検業者との日程調整に時間がかかったり、報告書の書類管理に苦労することがあるかと思います。スマテンでは点検者との日程調整や見積り作成、点検後の消防署への報告など全てを代行するため、業務の効率化に繋げることができます。

また、報告書に関してはクラウド上で保管しており、確認が必要な際はスマテンBASEを開けばすぐに見ることができるので、管理のし易さも特長の一つです。

スマテンUP」は、報告書の作成がアプリ内で完結することに対して時間の効率化に繋げられているとご評価いただいております。

例えば、従来の点検方法は全て紙ベースで行い、会社に帰宅してからPCでその日に点検した店舗の報告書作成業務に当たることが一般的でした。スマテンでは業界で初めて点検者様向けのアプリを開発し、このアプリを利用すれば点検現場や次の現場までの移動時間、待ち時間等、いつどこでもスマートフォン1台で報告書を完成させることができます。

― では、実際に「スマテン」を導入した企業の成功事例についてもお伺いしたいです。特に、不動産業界でどのような効果があったのか、印象に残っているエピソードがあればぜひ教えてください。

スマテンのシステムを導入したことでコスト削減に繋がるというお声が多く、約12%のコスト削減へと繋がった企業様もいらっしゃいます。不動産事業者様からは「スマテンBASEは独自のシステムを構築していて、WEBツールを開けば見たい物件の点検状況がすぐに確認できます。報告書もWEB上で簡単に見ることができるため、時間の効率化や、ペーパーレス化にも繋がりました。また、スマテンからのレスポンスはスピーディーで、真摯に対応してくださるので、コスト削減以外のメリットも多くあります。」とご評価いただいております。

― こうした成果を生む背景には、他社にはない独自の強みがあると思いますが、他の法令点検サービスと比べて、「スマテン」が特に優れている点について教えていただけますか?

弊社は日本で初めて建物管理者と点検者を繋ぐプラットフォームを開発しました。建物管理者様には面倒な点検や工事の日程調整~消防署への報告書提出までをスマテン側で行うため、導入後の取材でほとんどの企業が業務効率化に繋がったと回答してくださっています。

また、点検者様にとっても点検業務後の報告書作成がスマートフォン1台で簡潔してしまうので、いつどこでも報告書作成が可能になったことが真新しいサービスだと言えます。

更に、スマテンBASE、スマテンUPともに導入費用が無料というところも他社にはなかなかない魅力かと思います。

― では、実際に「スマテン」のサービスを利用するには、どのように始めたら良いのでしょうか? 必要な準備や初期設定についても教えていただけますか?

サービスのご説明をさせていただきますので、先ずは弊社にお問い合わせください。スマテンにご依頼いただいた建物において、スマテンBASEをご利用することができます。建物の設置設備や規模、過去の報告書等を確認した後にお見積りを提示をさせていただき、その後にご契約となれば建物登録等の初期設定の準備を弊社で行って参ります。お見積りに関しましては複数の業者に確認致しますので、一番お安い価格でのご提示が可能です。

お客様には事前に報告書等をご準備いただけると、スムーズにお話が進むかと存じます。(スマテンでの現地確認も可能です)

スマテンUPに関しても、使い方やルール等ご説明させていただきますので、お気軽にお問い合わせいただければと存じます。

― それでは次に、消防点検が義務であることを理解しつつも、万が一消防点検を怠った場合には、どのようなリスクや問題が発生するのでしょうか?

例えば「消防用設備等の維持管理義務違反」をした場合、消防法第44条12において、30万円以下の罰金または拘留になると規定されています。

老朽化した消火器をそのままにしていることや、誘導灯の電池切れ、さらには自動火災報知設備の電気故障などを修理せずに使い続けることなどがあり、消防法第17条の4の1および2に違反したとみなされます。

過去に、歌舞伎町のビルでは火災による一酸化炭素中毒で44名が死亡するという痛ましい事故がありました。自動火災報知設備が稼働しておらず、他にも消防法違反のビル管理で被害が拡大したと考えられています。

このように半年に1回の点検を怠ることでいざという時に正常に稼働せず、大きな事故に発展する恐れがあります。

弊社が消防設備の点検実施にこだわるのは、消防法で義務付けられているにもかかわらず、日本の建物の消防設備点検の報告率が50%を切っているためです。世の中に建っている建物の2棟に1棟が点検未実施の法律違反状態ということになります。
こんな状況ではいつどんなトラブルが起きるかわかりません。ビルや商業施設など、法令点検が必要な規模の建物には多くの人が出入りしており、そこでひとたびトラブルが起きれば多くの人を危険にさらすことになります。

― 消防点検を怠ることで生じるリスクが非常に深刻であることがよく分かりました。しかし、実際には多くの建物で点検が適切に行われていない現状があるようですね。このように、消防点検の重要性が十分に認識されていない現状について、どのような課題があると感じていらっしゃいますか?

現在、日本では全国の建物における老朽化に伴う安全の不確実性が社会課題となっており、消防点検において、点検の未報告率が50%となっています。様々な要因による自然災害が増える今、防災・減災の観点から建物の安全性を上げるためには、建物管理者の法令点検の実施・管理に対するハードルを下げ、点検者の業務フローの改善と多重下請け構造をなくすことが重要と考えられています。

― 本日は貴重なお話をありがとうございました。最後に、これから「スマテン」が目指す未来についてお聞かせください。今後、業界や社会にどのような影響を与えていきたいとお考えですか?

これまで法定点検のプラットフォームを構築してきましたが、今後も顧客ニーズに合わせて周辺領域のサービス拡充、システムのアップデートは行っていく予定です。

引き続きにはなりますが、業界のスタンダードを作るべく、管理物件数、業社ネットワークともに拡大させていきます。さらに今後は大手企業とのアライアンス、協業にも注力して参ります。

プラットフォーマーとしての価値の最大化を圧倒的なスピード感を持って行っていく所存です。

― PRBASEインタビュー担当より

「スマテン」が提供する法令点検のプラットフォームは、建物管理者と点検者を繋ぎ、業務効率化やコスト削減を実現するだけでなく、社会全体の安全を守る重要な役割を果たしています。都築代表の言葉からも、消防点検の重要性が十分に認識されていない現状に対する強い危機感と、より多くの建物で安全を確保するための使命感が伝わってきました。

今後、さらに技術革新を進め、より多くの企業や施設に安心を提供する「スマテン」のサービスが、業界のスタンダードとなっていくことを願います!

「スマテン」が目指す”消防点検未実施のない世界”を実現する未来に期待しつつ、法令点検の重要性を一層深く理解し、安心・安全な建物管理を推進することが、私たち全員にとっても課題であり使命です。

今後の「スマテン」のさらなる飛躍に注目したいと思います。

【株式会社スマテン】コーポレート動画

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