【イベントレポート】賃貸住宅フェア2025東京 ― 業界最新トレンドと注目ブースまとめ

  1. 調査

賃貸住宅フェア2025東京とは

2025年9月17日(水)・18日(木)の2日間、東京ビッグサイト南展示棟で「賃貸住宅フェア2025東京」が開催されました。主催は賃貸住宅業界向け専門紙『週刊 全国賃貸住宅新聞』、不動産オーナー向け経営情報誌『月刊 地主と家主』を発行する株式会社全国賃貸住宅新聞社。会場は賃貸住宅業界関係者で賑わい、初日だけで7175人、2日間合計で1万3838人 の来場者だったそうです(※リフォーム産業フェアとの相互来場含む)。ブース展示はもちろん、80講座以上のセミナーや約200社の出展企業が集結し、不動産オーナーや管理会社、そして仲介会社などの不動産事業者にとって最新情報を得られる貴重な場となっていました。

今年は「テナント・土地活用展2025」や「リフォーム産業フェア2025」とも合同開催。「不動産テック」や「空き家活用」、不動産オーナーの経営課題である「相続トラブル」「節税」「空室対策」「リノベーション」など、賃貸住宅業界を取り巻く幅広いテーマが一堂に揃い、まさに“情報の見本市”といえるイベントでした。

会場の雰囲気

南1・2ホールに広がる会場は、各ブースの呼び込みや体験コーナーで活気があり、訪れるたびに新しい発見がありました。特に「空室対策」「業務効率化」「入居者サービス向上」といったキーワードが目立ち、業界の課題解決に直結する提案が並んでいました。

注目の6社ブースをレポート!

今回、特に印象的だった6社のブースを写真とともにご紹介します。

満室経営戦略レポート 自動作成ロボ 「参謀くん

「参謀くん」は、不動産会社向けの 業界初の賃料査定・空室対策提案ツール です。累計100億件のビッグデータとAIを駆使し、物件ごとに最適な「満室経営戦略レポート」を自動で作成。賃料査定や空室対策の提案を、誰でも簡単にまとめられるため、オーナーの期待を超える提案が可能になります。

さらに、管理戸数拡大を目指す新規オーナーへのアプローチはもちろん、既存オーナーへのリーシング提案にも活用可能。提案書作成ツールとしてはもちろん、反響獲得ツールとしても幅広く利用できるのが特徴です。


近隣トラブル解決支援サービス「mamorocca

近隣トラブル解決支援サービス は、元警察官が専門相談員として対応する、騒音・迷惑行為・嫌がらせなど「事件未満のトラブル」を解決に導くサービスです。特徴は、問題が大きくなる前に「気になる」段階から何度でも相談できる 定額制 を採用している点。成功報酬や追加請求が一切なく、安心して継続的に利用できます。

相談は電話を通じて一次ヒアリングから収束まで丁寧に対応。住まいに直結する不動産業界向けサービスとしては mamorocca が提供されており、管理会社やオーナーにとって、入居者満足度の向上やリスク軽減につながる取り組みとして注目されています。


外国人向けの賃貸が変わる部屋探し「Mooovin

「Mooovin」 は、『外国人でも借りられる物件を探したい』という入居希望者のニーズと、『安心して物件を貸したい』というオーナーや管理会社のニーズ、双方の課題を解決するために開発されたプラットフォームです。

大きな特徴は、外国籍の入居希望者が実際に入居できる物件のみを掲載している点。さらに、サイトは 日本語・英語・中国語・ベトナム語に対応しており、多様なユーザーが使いやすい設計になっています。物件情報は管理会社が直接提供するため、重複物件がなく、安心して検索できる仕組みも整っています。


高齢者見守りサービス「独居ケアアシスタント

「独居ケアアシスタント」 は、高齢者見守りサービスを始めたい法人向けに、必要な基本機能をひとつにまとめたオールインワンソリューションです。高齢者の安全と安心を支える仕組みを事業に組み込むことで、社会的ニーズに応えるとともに、高付加価値サービスの提供や他社との差別化につなげることができます。

サービスのイメージとしては、高齢者宅の冷蔵庫にセンサーを設置し、体調不良などで一定時間開閉がない場合に「異常」と判断し、法人にメールで通知する仕組みです。

運用面でも工夫されており、1日2回(8時と14時)のみ異常判定を実施し、異常があるときだけ通知が届くため、日常業務を妨げずに必要なときだけ迅速に対応できます。より詳しい状況を確認したい場合は、管理画面から確認することも可能です。

さらに、通信機能が内蔵されているためWi-Fi環境は不要。コンセントにつなぐだけで利用でき、専門知識も細かな設定も必要ありません。コスト面でも 1世帯あたり月額550円 と手頃な料金設定で、気軽に導入できるのも魅力です。


不動産業務支援SaaS「いえらぶCLOUD

「いえらぶCLOUD」 は、賃貸・売買・管理すべてに対応したオールインワン型の不動産業務支援システムです。特徴は、毎週のように行われるスピーディーなアップデートと、幅広い業務を一気通貫でオンライン化できる利便性。その使いやすさと進化の速さが評価され、すでに全国で 17,000社以上の不動産会社に導入 されています。

会場のブースも終始にぎわっており、活気あふれる人気ブースのひとつとなっていました。


不動産管理業務支援サービス「COSOJI

「COSOJI」 は、不動産管理業務の受発注・工程管理・データ管理に加えて、地域の工務店や作業員への発注をワンストップで行える統合支援サービスです。管理会社や資産管理法人、自主管理オーナーなど多様な利用者に対応しており、戸建・アパート・マンションだけでなく、民泊・太陽光施設・空き家・レンタルスペースまで、幅広い物件タイプをカバーしています。

特徴のひとつは、作業報告が写真付きでオンラインで共有でき、報告書・履歴の管理もクラウド上で完結する点。作業の進行や品質を遠隔でも把握でき、手間を削減できるとともに、コストの透明性も高めています。また、コスト目安として、軽作業のメニュー(掃き掃き掃除や目視点検など)であれば 2,000円〜 の価格帯が提示されており、導入しやすい選択肢として関心を集めていました。


まとめ

今回のフェアを振り返ると、単なる展示会というよりも“業界の縮図”のような場だったと感じます。会場では、空室対策や相続・節税といった従来型の課題解決に加え、ITやIoTを取り入れた効率化や、入居者の暮らしをより良くする新しいサービスにも関心が集まっていました。

また、昨年の来場者レポートでは「オーナー同士の意見交換、企業担当者との出会いが魅力」といった声も紹介されており、フェアは情報収集の場であると同時に、人とのつながりを広げる機会にもなっていることがうかがえます。

こうした点から、このイベントは“最新情報を得る場”にとどまらず、参加者それぞれが課題を持ち込み、答えやヒントを探すためのプラットフォームとしても機能しているといえるでしょう。来年以降も、目的意識を持って臨めばさらに多くの学びや出会いを得られる場になるはずです。

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