【2023年2月度 月例速報】Market Watch~REINSサマリーレポートから不動産市場を読む~

  1. 不動産事業者向けコラム

不動産市場調査部です!第二回となりました”REINSサマリーレポートから不動産市場を読む”2月度をお送りしたいと思います!その前に先んじて、今月のトピックです!

大京穴吹不動産様のオンラインセミナーに参加しました!

不動産業界に関わる者として勉強になりましたが、いちマンション所有者として非常に興味深いものでした。

◆第一部 FactStock坂根康裕様『不動産の場合のデータは参考のひとつでしかなく、市況はあくまで大きなトレンドを観察する』ということ。いくら買いどきでも物件選びに失敗しては意味なし、不況でも希少性の高い物件なら前向きに検討可能ということも大事な考え方だなと感じ、◆第二部 マンションブロガーによる座談会(マンションマニア様 × すまいよみ様 × LIFULL HOME’S様)『かっこいいと思うことができるマンションを選ぶべき』『自分が住んでいて楽しいし次も評価されやすい』ということ。物件を選ぶ際はしっかり個別の物件の特性をしっかり理解して納得できる価格・条件で購入できるならどんな時代でもGOだということ。

非常に勉強になりましたので、改めてレポートをまとめたいと思います!こういったセミナーがオンラインで手軽に参加できるようになったのはある意味コロナによる効果ですね。これからもどんどん情報を収集し、皆様に還元できるよう努めて参ります!

それではREINSサマリーレポートを見ていきましょう!

≪2023年1月度REINSサマリーレポートの感想≫

まずは、≪2023年2月度REINSサマリーレポートの感想≫から

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【中古マンション重要指標】

▼中古マンション(一都三県)

・成約件数  :3,240件 (前年同月比       +3.0%)↑ ※7ヶ月ぶりに増加

・成約㎡単価 :68.71万円(  〃         +9.9%)↑

・在庫    :44,760件 (  〃        +20.1%)↑

・新規登録件数:16,343件 (  〃        +26.2%)↑

▼中古戸建(一都三県)

・成約件数  :1,057件 (前年同月比    -13.4%)↓

・成約価格  :3,863万円(  〃        +2.5%)↑

・在庫    :15,991件 (  〃      +18.8%)↑

・新規登録件数:5,111件 (  〃      +35.8%)↑
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前年比で成約件数は7ヶ月ぶりに増加(前年比+3.0%)、成約㎡単価も上昇(前年比+9.9%)在庫件数も増加(前年比+20.1%)となりました。

しかし、2022年2月がだいぶ成約が少なかったので、その前の年を比較すると例年に比べ若干物足りない成約件数になっています。売れるマンションと売れないマンション。さらには同じマンションでも売れる間取りと売れない間取りや方角・階層などで2極化が進んでいるとの見解もありました。

また、買取再販も増加する中での対前年成約単価上昇なので、不動産の売買に関して個別の物件をしっかり見定めていかないといけないですね!決算も近づく中での各不動産仲介会社様の状況としては【成約数は減少しているものの、単価が上昇していることで手数料収入は前年と同等】とのことです。

いい物件の媒介を取得することが売り上げを伸ばすことには必須とのことで、売却査定への注力も今までにも増して注力していくようです。

※数字関係はREINS参照の為事実ですが。予想はPR BASE不動産調査部の予測ですのでご自身の解釈と比較してみてください。

成約件数は対前年プラス3.0%、成約㎡は単価対前年プラス9.9%上昇しました。成約数に関してはエリアによって浮き沈みがありますが、対前年成約単価に関しては全エリアで上昇しています。

今回注目するのは成約単価で、2022年の同月比9.9%で、2021年同月比:+19.1%、2020年同月比:+25.5%となってることです。価格の高騰が見て取れます。

首都圏成約物件数推移

こちらは過去5年の成約件数推移になります。

前述した通り、2022年2月がだいぶ成約が少なかったので、その前の年を比較すると例年に比べて若干物足りない成約件数になっています。

ここで、不動産仲介会社様のいう【手数料収入は前年と同等】に関して改めて考えてみます。

例年に比べ成約数が10%程低いのですが、前述した成約単価が2021年と比較し20%近く高騰をしていることで手数料収入が伸びているということが分かります。

首都圏 中古マンション件数推移

中古マンション成約件数は下記の通りです。

首都圏 中古マンション㎡単価推移

中古マンション㎡単価は下記の通りです。

都心3区の在庫件数と成約価格

続いて、在庫件数と成約価格です。

前月同様、都心3区(千代田、中央、港)】対前年在庫増加、成約単価上昇。対前月では在庫増加、単価下落となっております。このエリアは日経平均株価等の経済状況が反映されやすいエリアになります。

対前月で考えると2ヶ月連続で成約単価が落ちて在庫が増えているので経済への先行き不安が感じ取れます。ただし、コロナでの金融緩和での株価上昇時には在庫が大きく減少したエリアですので、引き続き在庫が充分と言える状態ではありません。

首都圏の在庫件数と成約価格

こちらは首都圏全体です。

対前年在庫増加、成約単価上昇。対前月でも在庫増加、単価上昇。となっています。

価格は頭打ちして今後は在庫増加もあり、大きく落ちることはないとは思いますが急に価格が上昇することもないかと思います。

某ポータルサイトによると、反響数は昨年対比で変わらないものの、閲覧数が10%程増加しているとのことなので住みかえ需要自体は多分にあると思います。

首都圏 エリア別の在庫件数

こちらも前月同様ではありますが、エリア別の在庫件数は、対前月で見ると全エリアで在庫が増加しております。

まだ、コロナ前の水準には届きませんが、それくらいの水準に戻ってもおかしくないペースで増加しています。

都心3区の売出価格と成約単価

最後に、売出価格と成約価格です。こちらも傾向は前月と同じです。

都心3区(千代田、中央、港)で、は対前年売出・成約単価上昇、対前月売出単価上昇・成約単価下落。

売出は強気に出していながらも成約に至っている価格が低いということになりますので、こちらのデータからも経済への先行き不安が感じ取れます。

首都圏の売出価格と成約単価

首都圏全体で見ても、対前年成約・売出単価上昇、対前月売出単価下落・成約単価上昇です。

対前月は先月と逆の動きをしていますが変化は小さく、価格の頭打ち感を見て取ることができます。

以上、今月の月例速報Market Watch~REINSサマリーレポートから不動産市場を読む~でした。

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