こんにちは、PR BASE不動産市場調査部です♪
(公財)東日本不動産流通機構(通称:東日本REINS)サマリーレポートから読むことができる不動産市況を報告して参ります。東日本REINSサマリーレポート2023年3月分が更新されました!では早速レポートを見ていきましょう!
先んじて、今月のトピックです!
今月はおススメの書籍を紹介させて頂きます。タワマン文学の先駆者、窓際三等兵さんの作品を元にした初の書下ろし長編小説!外山薫氏(著)『息が詰まるようなこの場所で』です。
タワマンに住む資産家とサラリーマン、そして地権者。通常の生活では交わらないであろうこの3家族がタワマンでは交わってしまう。同じエントランスをくぐるものの、そこには低層階・高層階という明らかな【差】が存在し、同時にそれぞれがもつ光と闇があることを描くタワマン文学です。
何が本当の幸せか、、、考えさせられます。
「タワマンの高層階では米を美味しく炊けない」の本質とは?
目次
2023年3月度REINSサマリーレポートの感想
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【重要指標】
▼中古マンション(一都三県)
・成約件数 :3,442件 (前年同月比 +1.1%)
・成約㎡単価 :69.83万円 ( 〃 +6.8%)
・在庫 :45,125件( 〃 +19.8%)
・新規登録件数:17,230件 ( 〃 +24.4%)
▼中古戸建(一都三県)
・成約件数 :1,186件 (前年同月比 -7.8%)
・成約価格 :3,914万円 ( 〃 +4.6%)
・在庫 :16,469件 ( 〃 +23.4%)
・新規登録件数:5,450件 ( 〃 +35.1%)
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中古マンションにおいて前年比で成約件数は2月に続いて増加(前年比+1.1%)、成約㎡単価も上昇(前年比+6.8%)在庫件数も増加(前年比+19.8%)となりました。
しかし、先月同様に2022年3月がだいぶ成約が少なかったので、例年と比較すると物足りない成約件数になっています。
在庫に関しては、コロナウィルスによる緊急事態宣言前の2020年3月比で97.7%まで回復しているので、売れる物件は高くてもすぐに売れており、そうでない物件は長期在庫として残っているのではないかと予想します。
売却するならしっかり戦略を練ならないと本来売れるべき物件が長期在庫になり得るので信頼できる不動産会社(エージェント)に依頼すべきです。また、売買物件の価格高騰により賃貸物件に住み替える動きもでてきているようです。賃貸の動向もチェックが必要ですね。
※数字関係はREINS参照の為事実ですが、予想はPR BASE不動産調査部の予測ですのでご自身の解釈と比較してみてください。
成約件数は対前年プラス1.1%、成約㎡は単価対前年プラス6.8%上昇しました。
首都圏における中古マンション成約件数は3,442件で前年比で1.1%の増加となり、7ヶ月ぶりにで前年同月を上回った2月に続き増加しました。成約数に関してはエリアによって浮き沈みがありますが、対前年成約単価に関しては全エリアで上昇しています。
首都圏の成約件数推移
こちらは過去5年の成約件数推移になります。
先月同様、2022年3月がだいぶ成約が少なかったので、その前の年を比較すると例年に比べて物足りない成約件数になっています。
2021年と比較すると20%程少なくなっています。やはり、物件価格の高騰と先行き不安が消費者の判断を鈍らせている可能が高いと思います。
首都圏 中古マンション件数
中古マンション成約件数は上記の通りです。
首都圏 中古マンション㎡単価
中古マンション㎡単価は上記の通りです。
都心3区 在庫件数と成約価格
前月同様、都心3区(千代田、中央、港)】対前年在庫増加、成約単価下落。対前月では在庫増加、単価上昇となっております。
このエリアは日経平均株価等の経済状況が反映されやすいエリアになります。変動が大きいエリアにはなりますが、このエリアはお金持ちが多いエリアなのでいい物件が出たらすぐに売れます。
1都3県全体では在庫が増えているのに、このエリアは先月対比で減少しています。
首都圏 在庫件数と成約価格
こちらは首都圏全体です。
対前年在庫増加、成約単価上昇。対前月でも在庫増加、単価上昇。となっています。郊外になればなるほど価格の上限が厳しくどんなに需要があっても価格は頭打ち。
今後は在庫増加もあり、大きく落ちることはないとは思いますが急に価格が上昇することもないかと思います。
首都圏 エリア別の在庫件数
こちらも前月同様ではありますが、エリア別の在庫件数は、対前月で見ると全エリアで在庫が増加しております。
まだ、コロナ前の水準とほぼ同数まで物件在庫が増加しています。
都心3区 売出価格と成約単価
最後に、売出価格と成約価格です。こちらも傾向は前月と同じです。
都心3区(千代田、中央、港)で、は対前年売出単価上昇・成約単価下落、対前月売出単価下落・成約単価上昇。売出は強気に出していながらも成約に至っている価格が低いということになりますので、こちらのデータからも経済への先行き不安が感じ取れます。
首都圏 売出価格と成約単価
首都圏全体で見ても、対前年成約・売出単価上昇、対前月売出単価下落・成約単価上昇です。対前月は先月と逆の動きをしていますが変化は小さく、価格の頭打ち感を見て取ることができます。
以上、今月の月例速報Market Watch~REINSサマリーレポートから不動産市場を読む~でした。
また来月も更新しますので、PRBASE不動産市場調査部をよろしくお願い致します!